2017年11月18日 (土)

【天文】 しし座流星群極大

しし座流星群の母天体である55P/テンペル・タットル彗星は遠日点を通過し、 少しずつ戻ってきています。
この彗星(母天体)の公転周期は33年で 次の近日点通過(2031年6月)に向けて、 群流星の出現数がどのように推移していくかを今から追跡していくことは重要な ことです。
今年は、極大日が新月にあたり、観測条件は最良です。
最近はおとなしい出現ですので、数は期待できないかもしれませんが、明るく痕 を残して流れる流星もありますので、ぜひ観測してみましょう。

                           。μ

                       ζ。      °ε

                           *輻射点
                       γ
         。δ             。

                          。η
  β○     。θ
(デネボラ)
                          α(レグルス)
                          ●

       。ι           ρ。          。ο 

       σ。

      。υ
              しし座

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★´ 星空入門 第673号 (11月22日発行予定)-----------------------

 第2の地球か? 11光年先の系外惑星
 星座神話(テュフォン襲来)、
  彗星観測(C/ASASSN彗星,24P/ショーマス彗星)
 星雲星団(M74)、天文知識問題、彗星カタログ、変光星、二重星など
-----------------------------------------------------------------

2017年10月29日 (日)

【天文】天王星が見ごろ

最近、週末に台風が襲ってきて非常に迷惑です。晴れていれば、10月20日に衝を迎えた天王星が見ごろとなっています。台風が過ぎた後の秋空は、高い透明度で晴れる事が多いので、この機会に観測してみましょう。
うお座のο星がガイドスターになってくれます。
天王星は青白く輝いていますので、それらしき天体を見つけたら、倍率を上げてみて、円盤状に広がって見えたら、間違いなく天王星です。
(恒星や小惑星は、どれだけ高倍率で観測しても、点像で円盤状には見えません)

         。τ

       。υ  北の魚

        。φ

        。χ

     。η

   。*天王星
  ο
          ε δ           西の魚
          。 。        ω      θ
        。             。  ι  。
 。α    ζ                 。      β
                                。
                        。    。
                       λ   。 γ
                           κ
          うお座

2017年10月22日 (日)

【天文】月の地下に巨大な空洞発見!

日本の月探査衛星「かぐや」のデータを詳しく分析した結果、JAXA(宇宙航空研究開発機構)などのチームが、月のマリウス丘と呼ばれる場所の地下に横に約50キロも続く大きな空洞を発見しました。空洞は縦穴で月面とつながっているようです。
素晴らしい天然の月面基地になりそうです。

9296_marius
マリウス丘の縦孔の位置(提供:JAXA/SELENE)

 

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 合体する中性子星からの重力波検出
 星座神話(メドゥーサ退治)、彗星観測(C/ASASSN彗星)
 星雲星団(カリフォルニア星雲)、特異な天体、天文知識問題
 彗星カタログ、変光星、二重星など
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2017年10月15日 (日)

【天文】土星が最後の見ごろ~土星探査機カッシーニを偲ぶ

 日が暮れると南西の空に明るい星が輝いているのがわかります。土星です。
望遠鏡で観測すると、有名ながとても立派に見えます。
望遠鏡は小型のもので構いません。非常に明るく大きな環ですので、初めて土星を観測する人でも環であるとはっきりとわかります。

 土星の環は、地球に対して約27度傾いています。そのため、環の見え方は、土星の公転周期(29.5年)に合わせて変化します。
今年2017年は、もっとも環が開いて見える年です。ちょうど、環の北側を観測することになります。

 先日、長年、土星や、土星の衛星、そして、土星の環を観測し続けてきた土星探査機カッシーニが土星大気に突入して最後を迎えました。
土星の衛星系に存在しているかもしれない生命体やその環境を汚染し、破壊してしまうことを避けるために、自らの寿命が完全に尽きる前に、土星大気に向かって飛行し、大気圏で燃え尽きることになりました。

 カッシーニを偲びながら、カッシーニの最後の探査対象となった土星の環を観測する最後の機会です。このあと、土星はますます高度を下げ、夕空から姿を消してしまいます。
観測できるうちに、その余韻に浸ってみましょう。

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2017年10月 7日 (土)

【天文】10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)が極大

10月りゅう座流星群は、21P/ジャコビニ・ジンナー彗星を母天体とする流星群で、従来「ジャコビニ流星群」の名で親しまれてきました。
今年は8日(日)の宵の頃に極大を迎えると考えられていますが、あいにく、満月過ぎの月が19時過ぎに昇ってくるため、観測条件は良くありません。
ません。しかし、来年2018年の9月には、ジャコビニ・ジンナー彗星が近日点に帰ってきますので、今年から観測を始めておいた方が賢明でしょう。
輻射点は、りゅう座の頭部にあります。

    γ。
         。ξ    りゅう座頭部

             
     β。  °ν 
       

      輻射点

                             ○北極星

 ------------------------------------------------------------------
   (20時頃)                                             北

2017年10月 4日 (水)

【天文】中秋の名月

今夜、10月4日は、中秋の名月です。
通常、9月に中秋の名月がありますので、10月の名月は珍しく、2009年以来8年ぶりのことです。

「紅葉狩り」などと並んで、秋の風物詩となってしまった「お月見」ですが、その風習は中国から伝わり、秋の収穫を祝う行事と融合して、日本に定着したと言われています。

昔から中国では旧暦の7月(初秋/孟秋)、8月(中秋/仲秋)、9月(晩秋/季秋)の満月の夜に月見を行う「望月」という風習がありました。
これが平安時代に遣唐使によって日本に伝えられ、天皇や高級貴族の間で楽しまれてきたわけですが、江戸時代に入ると、この風習も広く一般庶民の間に広まり楽しまれるようになったと言われています。

最近、ゆっくりと月を眺める環境が失われてきていることを、少し淋しく思います。
満月の夜は、星見の好きな人でも月光が明るすぎ、観測の手を緩める事が多いのですが「観測」だけが星見ではありません。
ゆっくりと「観望」を楽しむのも良いものです。

 

    

 

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2017年9月16日 (土)

【天文】土星探査機カッシーニ、最後の任務

米航空宇宙局(NASA)土星探査機「カッシーニ」は日本時間15日夜、土星の大気に突入して燃え尽き、20年に及んだ任務を終えました。

人類史上初の土星探査機として、謎めいた大きなリングの解明、タイタン、エンケラドスなどの衛星の詳細な調査、タイタンの地表面へのホイヘンスの投下・着陸など、極めて多くの情報を私たちに与えてくれました。

そして、最後に「カッシーニ」に与えられた任務は、土星大気圏への突入(土星への衝突)でした。
土星の衛星に落下し、そこに生まれているかもしれない未知の生命体を傷つけないように、自ら土星の大気圏に突入し、流星の如く燃え尽きることを指示されたのです。
「カッシーニ」は、指示通り、土星の大気圏に突入し、地球との交信が絶える直前まで、土星大気を直接観測し、最後のデータを地球に向けて送信しながら途絶えました。

私たちは直接その最後の姿を目にすることはできませんでしたが、おそらく、地球の大気圏に奇跡の帰還を果たし流星の如く燃え尽きていった小惑星探査機「はやぶさ」のような最後だったのではないでしょうか?

M新聞のコラムに次のような内容の記事が掲載されていました。

”探査機はAI(人工知能)ではありませんが、将来、自我を認識できるAIが作れるようになり、そして、そのAIが探査機となった場合、はやぶさ」「カッシーニ」のように、最後は大気圏に突入して燃え尽きなさいという指示は人道的(?)にどうなんだろうという問題が生じるかもしれない”

本当にそうかもしれません。
そして、その時、AI探査機が、素直に指示に従って大気圏に突入したとしたら… こんな悲劇は見たくありません。

カッシーニの最後の姿(想像図) NASA(Thank you, Cassini)
https://www.nasa.gov/feature/thank-you-cassini

        

2017年9月10日 (日)

【天文】超大規模な太陽フレア

9月6日18時ごろ(日本時間、以下同)、太陽表面の南西領域大規模フレアが発生しました。太陽フレアの強度はピーク時のX線強度によって弱い方からA、B、C、M、Xと5段階に分類されますが、このフレアの強度は、X2.2で、2年4か月ぶりのXクラスのフレアでした。
そして、さらに、この同じ領域で連続して2度目のフレアが、同夜21時頃に発生しました。2度目のフレアは、いっそう激しいX9.3の大規模フレアとなり、最強のXクラスのフレア強度が9以上に達したのは、2006年12月5日以来11年ぶりの事となってマスコミでも大きく取り上げられました。

8717_flare

(提供:NASA/GSFC/SDO)

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2017年8月12日 (土)

【天文】ペルセウス座流星群

ペルセウス座流星群の全活動期間は長く、すでに 7月17日頃から活動を始めています。そして 8月24日頃まで続くと考えられていますが特に、8月7日頃から15日頃までは、毎年非常に活動が活発で多くの流星を見ることができます。

 今年は、8月13日の午前3時頃に極大になると予想されています。HRは50前後で、速くて痕を残しやすい特徴があります。
なお、母天体は、109P/スイフト・タットル彗星(P=133年)です。

         カシオペア座
            。  。

              。
                。

              。

                  *  ペルセウス座
                 輻射点     
                     。αPer          すばる
                                    ∵

 

                     ○
                    カペラ

    ----------------------------------------------------------------
        Aug.13 03hJST          北東

        輻射点を中心に四方八方に群流星が流れます。

国立天文台のサイトに流星群についての詳細がアップされていますので参照してみて下さい。
また、今年も、観測結果の報告を募集するようです。
https://www.nao.ac.jp/news/topics/2017/20170718-perseids.html

2017年7月22日 (土)

【天文】ロス128からの不可解な信号

米国自治領プエルトリコの研究者らが、地球から11光年離れた赤色矮星「ロス128」から発信された「独特な信号」の存在に気付いたと明らかにしたことで、インターネット上でさまざまな臆測を呼んでいます。
なかには、「”ロス128”に地球外生命が存在しており、我々は、その信号をキャッチしたのでは?」といったSFのような指摘まで飛び交っており、天文学者たちは火消しに追われています。

確かに、今年の4月と5月観測で、他の恒星では見られない奇妙な信号を捉えたのは事実のようですが、天文学者たちは ”宇宙人説は、考えられる どの仮説よりも劣った説”であると一蹴しています。

考えられる説とは…
1.太陽フレアに似た放出現象の可能性
2.ロス128 の観測視野内にある別の天体の放出現象である可能性
3.高軌道衛星による影響

などです。

追加観測の結果を近日中に発表されるようですので、その発表を待ちたいと思いますが、いきなり宇宙人説は少し無理があるように思います。

ロス128は、冒頭でも触れましたが、地球から約11光年の距離にあるおとめ座の赤色矮星で、太陽系に非常に近い位置にある恒星の一つです。
しかし、それほどの近距離でありながら、現時点でまだ系外惑星は発見されていません
もっと遠くの恒星系で多くの系外惑星が発見されている昨今、惑星も存在しないのに人為的な信号が発せられているという説には無理があります

そして、ロス128は、表面温度が低い赤色矮星です。
仮に未発見の惑星が存在していたとして、その惑星が、水が液体で存在できる程度の熱量を受けるとすれば、ロス128から 0.015天文単位という至近距離に惑星が存在していなければなりません
その距離は、月までの距離の約60%という至近距離です。

そして、ロス128は、爆発型変光星です。
予測不能なタイミングでフレアが発生し、急激な増光に伴う大量の電磁波が降り注ぎ(至近距離ゆえ、その影響は甚大)、そこに生命が存在することを極めて困難にしています

確かにSF的な思考をすれば、他の恒星系からの移住者、あるいは、研究者が もっと安全な位置に、徹底した安全対策が施された宇宙船で飛来しているか、もしくは、人工コロニーのような建造物を作り、暮らしていれば、信号も発せられるでしょう。

しかし、それを論じる前に、もっと現実的な説が存在する以上、まずはそれらの説を一つずつ検証していくのが重要で、いきなり宇宙人説に繋げてしまうのは危険です。

果たして真偽は如何に?

 

 

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